高脂血症
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高トリグリセリド血症:メタボリックシンドローム

メタボリックシンドローム予備軍に見られる高脂血症とは、血中の脂肪の量が異常に多い状態となる病気です。この病気の中には色々な種類がありますが、内臓脂肪の多いメタボリック症候群の場合、高トリグリセリド血症になりやすい傾向があります。
高トリグリセリド血症は血液中にトリグリセリドが多量にとけ込んだタイプの高脂血症です。
トリグリセリドとは中性脂肪のことで、普通はエネルギー源として使われるものです。中性脂肪の9割以上がトリグリセリドです
高トリグリセリド血症は動脈硬化の原因となると考えら得ています。膵炎や飲酒によっても高トリグリセリド血症をひきおこします。
食生活の欧米化とともに高脂血症の発症は若年齢化しています。高脂血症は血中のコレステロール値が220mg/dl以上である場合を指します。この値が300mg/dlを超えると、正常な人と比較して狭心症、心筋梗塞などにかかる率が4倍以上になることが分かっています。
内臓脂肪の多いメタボリックシンドロームの場合、高トリグリセリド血症になりやすい傾向があります。
高脂血症の種類:メタボリックシンドローム

メタボリックシンドローム予備軍がかかりやすい病気である高脂血症には次のような種類があります。
高脂血症の症状は痛みも痒みもありませんので、黙って襲ってくる病気のひとつで、サイレントキラーと呼ばれています。
■高トリグリセライド血症
これは男性に多いタイプで、アルコールや肥満が主な原因です。
■高コレステロール血症
LDL(悪玉)コレステロールが多い場合です。食生活の欧米化により日本でも高コレステロール症の人が増えてきました。
■複合型高脂血症
高コレステロール血症と高トリグリセライド血症の両方を同時に発症している場合です。大変危険な状態です。
■低HDLコレステロール血症
これは善玉コレステロールであるHDコレステロールが中性脂肪によって減らされる病気です。
それぞれの高脂血症によって対応方法が異なります。中でもコレステロールは体を作っている成分の一つです。LDLコレステロールは悪玉と言われますが、本来の働きは血管や組織の痛んだ部分に張り付いて修理することが目的です。ですから元々色々な場所に張り付きやすい性質を持っています。
一方でHDLコレステロールは、組織修復後の余ったコレステロールを引きはがして肝臓に運ぶ役目を持っています。LDLが増えすぎたり、HDLが減りすぎると血管の中にコレステロールが溜まり結果として血管がもろく硬くなっていってしまいます。
また、場合によっては狭くなり、十分な血液を通さなくなります。これがメタボリックシンドロームになる高脂血症の簡単な仕組みです。
治療は生活習慣の改善から:メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームから高脂血症になった場合は、生活習慣を改善する必要があります。まずは食生活の改善です。体重の管理や適度な運動が必要です。また、喫煙も辞めた方が良いでしょう。生活習慣だけでは改善されない場合や、高脂血症が他の合併症を引き起こしたりする可能性が高まっていて緊急の場合は薬物による治療も行われます。
HMG−CoA還元阻害薬と呼ばれる薬はLDLコレステロールの量を減らしHDLコレステロールを増やす効果があります。その他にもレジンやニコチン酸誘導体などが使われる場合もあります。
薬物は即効性がありますが、内臓への副作用などもあり万能ではありません。薬物を用いた場合でも、生活習慣の改善が最も大切な治療手段であることは間違いありません。
コレステロールは血管に付着して動脈硬化や脳梗塞を招く恐れがありますので、適正なコレステロール値を自分で知っておきましょう。